この名簿なんだけど、「姓」「名」「従業員ID」が一つのセルにまとめて入力されているんだけどそれぞれを分解することって出来ないのかな?
もちろん出来ますよ。こんな時はLEFT関数・MID関数・RIGHT関数を使います。
LEFT関数・MID関数・RIGHT関数?
LEFT関数とは
文字列の左側から指定された数の文字を取り出す関数です。
1 バイト文字(半角英数字)も 2 バイト文字(日本語)も、各文字が常に 1 として数えられます。
構文
=LEFT(文字列,文字数)
MID関数とは
文字列の指定した開始位置から指定された文字数の文字を抽出します。
1 バイト文字(半角英数字)も 2 バイト文字(日本語)も、各文字が常に 1 として数えられます。
構文
=MID(文字列,開始位置,文字数)
RIGHT関数とは
文字列の右側から指定された数の文字を取り出す関数です。
1 バイト文字(半角英数字)も 2 バイト文字(日本語)も、各文字が常に 1 として数えられます。
構文
=RIGHT(文字列,文字数)
どの関数も半角も全角も1文字としてカウントされるのがポイントです。
ではやってみましょう。
今回は下図のデータを使っていきます。
LEFT関数・MID関数・RIGHT関数を使ってみる
LEFT関数
LEFT関数に入れる内容を確認します。
LEFT関数は文字列の左側から指定した数の文字を取り出すので
文字列:A3セル(田中一郎123)
文字数:2(田中)
となりますので、これを計算式にすると以下になります。
ではB3セルへ入力してみましょう。
しっかりと姓のみが取り出されていますね。
MID関数
MID関数に入れる内容を確認します。
MID関数は文字列の指定した開始位置から指定した数の文字を取り出すので
文字列:A3セル(田中一郎123)
開始位置:3(一)
文字数:2(一郎)
となりますので、これを計算式にすると以下になります。
ではC3セルへ入力してみましょう。
しっかりと「名」のみが取り出されていますね。
RIGHT関数
RIGHT関数に入れる内容を確認します。
RIGHT関数は文字列の右側から指定した数の文字を取り出すので
文字列:A3セル(田中一郎123)
文字数:3(123)
となりますので、これを計算式にすると以下になります。
ではB3セルへ入力してみましょう。
しっかりと従業員IDのみが取り出されていますね。
最後にB3セルからD3セルまでを選択して下のセルへコピーしましょう。
しっかりとそれぞれが別れて入力されていますね
便利な関数ですね。
他の関数と組み合わせて使うことが多いので覚えておきたい関数ですね。
また今回のデータは「姓」が2文字 「名」が2文字 「従業員ID」が3文字と決まっているため簡単でしたが、実務では必ずしもそうではないケースの方が多いと思います。
ケース1:今回のデータで「田中純一郎100」というデータが途中であった場合、MID関数の計算式が変わって来ます。
ケース2:住所から都道府県だけを取り出す場合。
必ずしも左から3文字が都道府県とは限りません。神奈川県や和歌山県等、LEFT関数の計算式が変わって来ます。
上記のような場合は他の関数と組み合わせて必要な文字を取り出す必要があります。
また別の機会にLEFT・MID・RIGHT関数を他の関数と組み合わせて使う方法をご紹介しますので楽しみにしていてください。
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