ケンジロウさん、この表にあるマッサージ利用回数の平均値を出せますか?
AVERAGE関数を使って出せば良いよね。
そうですね。AVREGE関数はまだ説明してなかったのでこの機会に紹介しておきますね。
AVREAGE関数とは
平均を求める数値、または範囲を指定し数値の平均値を求める関数です。
AVERAGE関数では、文字列、論理値、空のセルは無視されます。
構文
=AVERAGE(数値1,数値2,・・・・)
=AVERAGE(範囲指定)
使い方を見ていきましょう。
今回は下図のデータを使います。
AVERAGE関数
AVERAGE関数に入れる内容を確認します。
AVERAGE関数は数値、または範囲を指定し数値の平均値を求めるので今回は範囲を指定しB3セルからB12セルまでの平均を出します。
範囲指定:B3セル~B12セル(B列の利用回数)
となりますので、これを計算式にすると以下になります。
D3セルへ入力してみましょう。
平均値が出ていますね。
平均値の出し方は自分で調べたからね。問題ないよ。
流石ですね。でも今回のデータ少しおかしなところありませんか?
??
B4セル 「山田研二」さんは「利用なし」と文字列で入力されていますよね。
AVERAGE関数は文字列、論理値、空のセルは無視されてしまうので今回は10人の平均値ではなく「山田研二」さんを除いた9人の数値平均となっています。
なるほど・・・
この場合はAVERAGEA関数を使うことで文字列を数値「0」とみなしてくれます。
AVERAGEA関数?
AVERAGEA関数とは
平均を求める数値、または範囲を指定しデータの平均値を求める関数です。
AVERAGEA関数では文字列の入力されたセルは「0」とみなされます。
また論理値については、TRUEが1、FALSEが0とみなされ、空のセルは無視されます。
構文
=AVERAGEA(数値1,数値2,・・・・)
=AVERAGEA(範囲指定)
AVERAGEA関数
使い方はAVERAGE関数と同じです。
どのような結果になるかD6セルに下記計算式を入れて確認してみましょう。
上図のようにAVRAGE関数とAVERAGEA関数とで結果が変わります。
これはAVERAGE関数が「山田研二」さんを除いた9人の平均(数値平均)を求めているのに対して、AVERAGEA関数は「山田研二」さんを含めた10人の平均(「山田研二」さんは「0」としたデータ平均)を求めているからです。
AVERAGEは数値の平均値・AVERAGEAはデータ数の平均値とおぼえましょう。
あと今回のデータはまだ気になる事がありますよね?
??
ケンジロウさんのマッサージ利用回数が他の人と比べて多すぎます!
・・・・
他の数値より極端に大きな数値があるデータはその数値が全体の平均値を押し上げてしまいます。
間違った判断をしてしまう可能性があるので、このような場合は中央値を出しておくと良さそうですね。
中央値?
中央値とは
データを小さい順に並べて真ん中(中央)に来る値のことです。
なるほどね。
中央値を求める場合はMEDIAN関数を使います。
MEDIAN関数?
MEDIAN関数とは
指定した数値、または範囲を指定しデータの中央値を求める関数です。
文字列、論理値、空白のセルは計算の対象となりません。
構文
=MEDIAN(数値1,数値2,・・・・)
=MEDIAN(範囲指定)
MEDIAN関数
使い方はAVERAGE・AVERAGEA関数と同じです。
どのような結果になるかD9セルに下記計算式を入れて確認してみましょう。
上図のように中央値が表示されます。
MEDIAN関数は文字列を対象としないため数値が入っている9人分のデータの中央値として表示しています。
今回は中央値の方が正しいデータのように思いますね。
・・・・
このように色々な見方でデータを見比べるようにしておくことも必要ですね。
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